通常24時間連続で動いている為替の場合、当日終値は、翌日始値とイコールになる訳ですので、大きな窓明けが起こり得るのは、基本的には土日をはさんだ後の週明け月曜の朝のみとなります。
そこで、こんな経験をした方はおられないでしょうか?
例えば下記は、2006年4月頃のドル円日足の図。

価格が大きく下げた状態で、その日のロウソク足が完成。
すぐ下にストップ注文を置いていますが、この日は金曜(土曜の朝)なので、ポジションを保有したまま週末を迎えることに。
すると、なんという事でしょう。 ↓

月曜日は窓明けスタートでした。
大きなギャップダウンが発生し、注文したところでストップオーダーは約定していません!
ストップオーダーというのは通常、逆指値注文ですが、その価格になれば「自動的に成行き」が実行されるシステムです。
つまり、ストップオーダーを注文しているからと言って、100%そこで必ず決まるというものではなく、例えば窓明けの場合ですと空白位置でストップオーダーでは約定されず、次の始値の位置で決定となるのが一般的です。
すごく不利な気がしますが、とにかく そういうことです。
土日のポジション保有またがりは、窓明けの危険性があり、不利に約定した後で更にその窓を埋めにかかってこられた日には、ダブルショックとなりかねません。
デイトレードで、その日のうちにポジションを全てスクエアにするように、ワンウィークトレードで綺麗さっぱり週末を迎ることで、ギャップオープンのリスクを退避させるのも ひとつの保守的戦略かもしれませんね。
そんな私は学習能力がなく、今でもずっと週末ポジションを保有したままです。
金曜の夜だとまだ終わってないし、土曜の早朝はぐっすり寝ていますしね・・。
この件については、日経マネーのFXディーリングルーム通信コラムで、詳しく書かれている頁がありましたので、リンクを貼っておきます。 ↓
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「窓明け」と各種注文の役割について
最近、2週にわたって週末金曜日の終値と月曜日の始値が大きく食い違う場面が為替市場で見られました。
いわゆる「窓明け」、(英語ではギャップアップ、ギャップダウンと言います)というもので、直前の市場の終わりの値段と、次の市場の始まりの値段が連続しない状態の事をいいます。
外為市場は基本的に24時間動いていますが、NY時間で金曜日の夕方(東京時間では土曜日の朝)からオセアニア時間の月曜日朝(東京時間では日曜日の夜中から月曜日の早朝)までは、参加者がほとんどいないため、レートが建たない時間帯となります。
厳密にいえばイスラム社会では金曜日が休日な為に、土曜日、日曜日にレートを出していた例もあったようですが、実際にはマーケットは存在しません。
更にいえば某巨大掲示板で話題になる「未来レート」も土曜日、日曜日に動いていると書かれてはいますが、本当のマーケットのレートを反映したものではなく、システムのメンテナンスなどの為にテスト的にレートを動かしているに過ぎず、参考にさえならないものと考えます。
「窓明け」では、金曜日の取引終了後に市場に及ぼす影響が大きい突発的な事故あるいはニュースの発表があった場合に、次の月曜日朝の市場でレートが上下に飛んでスタートするわけですが、今月は2回とも週末に発表になった金融関係のニュースが直接の原因となり、その幅は対円で数十銭から数円にも及びました。
このような状況で市場がスタートする際に必ず発生するのが、投資家が前週末までにあらかじめセットしていたストップ注文(逆指値注文)に対する「スリッページ」と呼ばれる、元の注文と実際に約定した際のレートとの乖離です。
このスリッページは必要な証拠金を割り込んだ際に発生するマージンカット(MC)の発生時にも当然発生し、普段の平日のMCであれば戻ってくるはずの証拠金が減ってしまったり、最悪な例として全て消失した上に「赤残」と呼ばれる証拠金不足が発生したために、取引会社から追加の資金を要求されることも現実に起こってきます。
ところがこの「窓明け」でオープンした際に、投資家があらかじめ設定していたリミット注文(指し値注文)は、たとえ相場が投資家が入れていた注文よりも良い方向でスタートしたとしても、あらかじめ入れていたレートで約定されるのが普通であり、実際にオープンしたレートとの差額を取引会社が投資家に渡す事はほとんどありません。
この違いは、どこから来るのでしょうか。
この際はっきりしておきたいのは、普通のリミット注文とストップ注文では「役割が全く違う」という事です。ストップ注文は単なる指し値注文の裏返しではありません。
ストップ注文は条件付きの「成り行き注文」なのです。
投資家が指していたある一定のレートに市場のレートが到達した瞬間に、その注文は成り行き注文になり、その次の瞬間のベストレートを叩きにいくのです。
通常のマーケットであれば、ほぼ同値かそれに近いレートが存在するのが普通なので、だいたい同じレートか近いレートで約定がなされます。しかし指定したレートに市場が達した瞬間にレートが全く違っていたとしても、その時のベストレートを叩きに行くメカニズムは全く変わらないため、窓明け時には予想したレートと全く違ったレートでの約定がなされてしまうのです。
MCのメカニズムも全く同じです。
つまりシステムが必要とする(最低)証拠金を顧客のポジションから生じる損益が割り込んだ瞬間に、システムは市場に対してそのポジションを解消する「成り行き注文」を発注します。そのためスリッページが発生し、証拠金を割り込む事態も生じるのです。
一方のリミット注文は、単純に市場レートが投資家が指定したレートに達した瞬間に約定するものですので、たとえ窓をあけてスタートしても、システムはより良いレートを探しに行く事はせず、あくまでも投資家が入れていた元のレートで約定させます。
であるとすると、次の疑問として生じるのが、約定したレートと実際の市場でカバーするレートに相違が発生した場合、しかもそれがプラスだった場合はどこに行ってしまうのか、ということです。
これは、取引会社のもとに帰ってくるわけではありません。
最終的にレートを提供した金融機関(ほとんどの場合、カバー先の銀行)のものとなります。ストップ注文の損は顧客につけるのに、リミット注文の益は顧客に返さないのは不合理である、との主張も当然出てきますが、やはり責任を持って常時2ウェイでレートを出し続ける銀行の責務から考えると、致し方ないかと思われます。ただしこれも顧客と銀行との関係によるところも大きく、一概にすべて銀行が総取りではない部分もある事は付け加えておきます。
取引会社によっては、ストップ注文、リミット注文に関わらず窓明けの場合、オープンのレートで約定をする例がない訳ではないと思います。ただし基本的には、すべてこれまで述べてきたようなメカニズムで市場が動いていると思っておいた方がいいでしょう。
これまでにも増して、ロンドン市場、NY市場が終わってから様々な重要な発表がなされる場面が増えてきていると思います。
何故でしょう? 当然、各国の金融当局は市場が開いている間に市場を混乱させるような発表は避けるはずであり、これは日本の場合でも午後3時の株式市場が終わってから、しかも金曜日の午後3時以降に様々な発表がなされる事が多いのを見ても実感できる事と思います。
であるとすると、前週の末以降に発表されたニュース等が裸の状態で市場で吟味されないまま、流動性が非常に薄い東京の早朝の為替市場に投げ込まれるケースがこれからもちょくちょく見られるようになると思います。
当然ながら、各通貨の動きはボラタイル(大きな変動)なものとなり、スプレッドもワイドになり、取引自体が出来なくなる事態も起こりかねません。これまで以上に週末の「イベントリスク」を重大なものと考えて、ポジションのコントロール、そして資金管理をして頂きたいと切に思います。
http://special.nikkeibp.co.jp/money/fx/
書き手プロフィール
株式会社FXCMジャパン
営業本部 営業部
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つまり、ストップオーダーを注文しているからと言って、100%そこで必ず決まるというものではなく、例えば窓明けの場合ですと空白位置でストップオーダーでは約定されず、次の始値の位置で決定となるのが一般的です。
すごく不利な気がしますが、とにかく そういうことです。
土日のポジション保有またがりは、窓明けの危険性があり、不利に約定した後で更にその窓を埋めにかかってこられた日には、ダブルショックとなりかねません。
デイトレードで、その日のうちにポジションを全てスクエアにするように、ワンウィークトレードで綺麗さっぱり週末を迎ることで、ギャップオープンのリスクを退避させるのも ひとつの保守的戦略かもしれませんね。
そんな私は学習能力がなく、今でもずっと週末ポジションを保有したままです。
金曜の夜だとまだ終わってないし、土曜の早朝はぐっすり寝ていますしね・・。

この件については、日経マネーのFXディーリングルーム通信コラムで、詳しく書かれている頁がありましたので、リンクを貼っておきます。 ↓
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「窓明け」と各種注文の役割について
最近、2週にわたって週末金曜日の終値と月曜日の始値が大きく食い違う場面が為替市場で見られました。
いわゆる「窓明け」、(英語ではギャップアップ、ギャップダウンと言います)というもので、直前の市場の終わりの値段と、次の市場の始まりの値段が連続しない状態の事をいいます。
外為市場は基本的に24時間動いていますが、NY時間で金曜日の夕方(東京時間では土曜日の朝)からオセアニア時間の月曜日朝(東京時間では日曜日の夜中から月曜日の早朝)までは、参加者がほとんどいないため、レートが建たない時間帯となります。
厳密にいえばイスラム社会では金曜日が休日な為に、土曜日、日曜日にレートを出していた例もあったようですが、実際にはマーケットは存在しません。
更にいえば某巨大掲示板で話題になる「未来レート」も土曜日、日曜日に動いていると書かれてはいますが、本当のマーケットのレートを反映したものではなく、システムのメンテナンスなどの為にテスト的にレートを動かしているに過ぎず、参考にさえならないものと考えます。
「窓明け」では、金曜日の取引終了後に市場に及ぼす影響が大きい突発的な事故あるいはニュースの発表があった場合に、次の月曜日朝の市場でレートが上下に飛んでスタートするわけですが、今月は2回とも週末に発表になった金融関係のニュースが直接の原因となり、その幅は対円で数十銭から数円にも及びました。
このような状況で市場がスタートする際に必ず発生するのが、投資家が前週末までにあらかじめセットしていたストップ注文(逆指値注文)に対する「スリッページ」と呼ばれる、元の注文と実際に約定した際のレートとの乖離です。
このスリッページは必要な証拠金を割り込んだ際に発生するマージンカット(MC)の発生時にも当然発生し、普段の平日のMCであれば戻ってくるはずの証拠金が減ってしまったり、最悪な例として全て消失した上に「赤残」と呼ばれる証拠金不足が発生したために、取引会社から追加の資金を要求されることも現実に起こってきます。
ところがこの「窓明け」でオープンした際に、投資家があらかじめ設定していたリミット注文(指し値注文)は、たとえ相場が投資家が入れていた注文よりも良い方向でスタートしたとしても、あらかじめ入れていたレートで約定されるのが普通であり、実際にオープンしたレートとの差額を取引会社が投資家に渡す事はほとんどありません。
この違いは、どこから来るのでしょうか。
この際はっきりしておきたいのは、普通のリミット注文とストップ注文では「役割が全く違う」という事です。ストップ注文は単なる指し値注文の裏返しではありません。
ストップ注文は条件付きの「成り行き注文」なのです。
投資家が指していたある一定のレートに市場のレートが到達した瞬間に、その注文は成り行き注文になり、その次の瞬間のベストレートを叩きにいくのです。
通常のマーケットであれば、ほぼ同値かそれに近いレートが存在するのが普通なので、だいたい同じレートか近いレートで約定がなされます。しかし指定したレートに市場が達した瞬間にレートが全く違っていたとしても、その時のベストレートを叩きに行くメカニズムは全く変わらないため、窓明け時には予想したレートと全く違ったレートでの約定がなされてしまうのです。
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一方のリミット注文は、単純に市場レートが投資家が指定したレートに達した瞬間に約定するものですので、たとえ窓をあけてスタートしても、システムはより良いレートを探しに行く事はせず、あくまでも投資家が入れていた元のレートで約定させます。
であるとすると、次の疑問として生じるのが、約定したレートと実際の市場でカバーするレートに相違が発生した場合、しかもそれがプラスだった場合はどこに行ってしまうのか、ということです。
これは、取引会社のもとに帰ってくるわけではありません。
最終的にレートを提供した金融機関(ほとんどの場合、カバー先の銀行)のものとなります。ストップ注文の損は顧客につけるのに、リミット注文の益は顧客に返さないのは不合理である、との主張も当然出てきますが、やはり責任を持って常時2ウェイでレートを出し続ける銀行の責務から考えると、致し方ないかと思われます。ただしこれも顧客と銀行との関係によるところも大きく、一概にすべて銀行が総取りではない部分もある事は付け加えておきます。
取引会社によっては、ストップ注文、リミット注文に関わらず窓明けの場合、オープンのレートで約定をする例がない訳ではないと思います。ただし基本的には、すべてこれまで述べてきたようなメカニズムで市場が動いていると思っておいた方がいいでしょう。
これまでにも増して、ロンドン市場、NY市場が終わってから様々な重要な発表がなされる場面が増えてきていると思います。
何故でしょう? 当然、各国の金融当局は市場が開いている間に市場を混乱させるような発表は避けるはずであり、これは日本の場合でも午後3時の株式市場が終わってから、しかも金曜日の午後3時以降に様々な発表がなされる事が多いのを見ても実感できる事と思います。
であるとすると、前週の末以降に発表されたニュース等が裸の状態で市場で吟味されないまま、流動性が非常に薄い東京の早朝の為替市場に投げ込まれるケースがこれからもちょくちょく見られるようになると思います。
当然ながら、各通貨の動きはボラタイル(大きな変動)なものとなり、スプレッドもワイドになり、取引自体が出来なくなる事態も起こりかねません。これまで以上に週末の「イベントリスク」を重大なものと考えて、ポジションのコントロール、そして資金管理をして頂きたいと切に思います。
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